たかおの読めばわかるお葬式をする事の意味
2017年10月01日
葬儀の一般的な流れと葬儀を行う意味
葬式とは、葬儀式の略称であり、大切な人が亡くなってからその人の死を悼む為の一連の儀式の事を指します。一般的にはお通夜・告別式・火葬をすべて合わせたものを呼びます。因みに似たような言葉で葬儀という言葉がありますが、基本的には告別式を指す事が多いです。
ご臨終からご遺体を安置、納棺し、お通夜、告別式、火葬という順序が一般的な葬式の流れになります。その後、遺骨を家に持ち帰って供養し、初七日の法要を行う流れになります。さて、式を執行する意味ですが、主なものとして2つあります。
一つは社会的な処理という意味です。人間は社会で生きていく中で、家族や会社の仲間等、様々な人間関係を築き、密接に関わり合いながら生活しています。従って、人が死ぬという事は必ず関わっている人々に少なからず影響を与える事になります。
式を執行する事は、関係者に死を告知する事により、関係者でその人の死を確認し、共同体からいなくなってしまった事を確認する行為です。また、財産の処理や遺体の処理の為に行政的な手続きを行います。もう一つは心理的な意味です。
大切な人が亡くなってしまう事はとても悲しい事です。一連の式はその悲しみを関係者で集まり共有し、死を悼む事で悲しみを和らげ、心が癒やす事に貢献します。また、人間は死ぬ事に対して本能的な恐怖があり、当然身近な人の死に直面すれば怖いと言う感情が芽生えます。しかし、関係者が集まり、その死を共有する事により死への恐怖が和らぐ効果もあり、残された人の心の切り替えにも大きく貢献しています。