お葬式では、必ず僧侶がお経を読みますが、何故わかりにくい文章を読む必要があるのかという理由が疑問になります。またどんな効果があるのかということも疑問です。お経ということでは、お経自体の発音された言葉自体に意味があるのではなく、元の漢字に本来の意味があります。ですので、本当はそれらの漢字の文章を理解して聞くことが正しい聞き方ということになります。
内容としては仏教の教祖であるお釈迦様の言葉が書いてあるということですが、お釈迦様は悟りを開かれて、苦海から解放された方ですので、その教えを故人に聞かせることで、同じような悟りの境地に向かってほしいという願いも込められています。
また、もう一方で、お葬式に参加している人たちの故人への感情を落ち着かせる効果もあります。悲しみに打ちひしがれている人もいますので、その気持ちを落ち着かせて安心させるという効果もあるわけです。そして、故人との記憶を整理して、良い記憶だけを残す時間にするという場でもあります。ですので故人を気持ちよく未練がないように送るということと、残された家族の未練も整理する時間を持つということも、お葬式の関連の儀式では意味しているということでもあります。