お葬式にはお花がつきものですが、これにはきちんと意味があります。それは故人の霊を慰めること、供養することです。また、その他にも祭壇や式場を飾るといった意味合いを持っています。色は基本的に白が選ばれますが、これは弔いの色が「白」という日本の歴史文化にあります。また白色の菊が最もポピュラーなものであることにも注目してみましょう。この菊が選ばれた理由には諸説あり、皇族の紋章が菊、菊の香りがお香と近い、菊の花言葉が「格調高い」、菊には長寿の言い伝えがあり参列者への健康を願っているなど様々です。
お花が必要な理由には、それだけでなく遺族への配慮も関係しています。故人を無くして悲しみに暮れる遺族を少しでも慰められればと、よりたくさん飾るようになったとも言われています。白が一般的ですが、最近では気持が明るくなるようにと淡いピンクやイエロー、水色と行ったふんわりと暖かみのある色が飾られることが多く、供えものにもその傾向が見られます。しかし白い色は日本人にとって特別です。
旅立ちをイメージすることが多い白を使うことで、次の世界へと安心していけるように、無事にたどり着けるようにといった意味を持っているとも言われています。